建設現場周辺を維持保全する技術 超高層解体工法 TO-ZEROシステム
概要
超高層建物の解体工事では、粉塵の広範囲への飛散や解体材の飛来落下による事故が懸念されます。また、解体工事に伴うエネルギー消費も増加するため、環境への負荷がより大きくなります。
TO-ZEROシステムは、環境に配慮した解体工法によってブロック状に解体し、建物内部を吊り下ろすため、安全で環境にやさしい解体工法です。


TO-ZEROシステム解体順序
- 高さ115mのビルの解体計画の場合で、従来工法と比べ工期30%短縮、コスト5%削減することが可能です。本工法は100m以上の建物に適用することで工期短縮、コスト削減に非常に有効であり、建物の高さが高いほど効果が大きくなります。
- 環境に配慮した解体工事が可能です。
特徴
- 1. 新築時の工程を逆回しするイメージの工法
- ビルの上階から様々な解体工法を用いてブロック状に切断し、タワークレーンで建物内部の開口を用いて地上まで吊り下ろします。建物内部を通すため、風などの影響を受けにくく、工期短縮を実現します。
- 2. 過大な仮設が不要な工法
- 外部養生足場は上階解体部にのみ設置するため、下から足場を組む必要はありません。また、スラブを斜めに切断する工法により下階の支保工も不要のため、解体コストを削減しています。
- 3. 部材の切断では、“CO2排出量”“粉塵発生”が限りなくゼロな工法
- 柱、梁の鋼材の切断には、従来のアセチレンガスに替えて、水素ガスを使用する工法を採用し、CO2排出量ゼロを実現します。スラブの切断は消音加工した電動コンクリートカッターに泡を吹きつけながら切断する工法を採用し、騒音・粉塵を抑制します。
自降下式外部養生足場
建物の最上部に自降下式外部養生足場を設置し、解体の進捗に合わせて降下させます。
- 自降下装置は外フレームと内フレームから構成され、1フロア毎に外部養生足場を降下
- タワークレーンを使用せずに自立して足場を降下させることで、解体能率を向上
- 落下防止装置を付けることで、落下物ゼロを実現


水素ガス切断工法
鉄骨造の建物解体において、鉄骨の切断作業に一般的に用いられているアセチレンガスを使用せずに水素ガスで切断する工法です。

泡電動コンクリートカッターによるスラブの斜め切断工法
スラブの切断解体において、垂直や斜めに切断出来るようにしたカッター装置の切断ブレードに泡を吹きつけながら切断する工法です。

関連する実績
超高層S造建物の60m以上の解体工事に適用。
論文
特許・認定・認証
「建築物の解体工法と解体装置」について特許取得済(特許第6009332号)
「建築物の解体工法と解体装置」について特許取得済(特許第5617130号)
「スラブの解体方法と解体装置」について特許出取得済(特許第581653号)