コンクリートの品質向上 液体窒素クーリング工法
概要

夏期に施工するダムやフーチングなどの大規模なコンクリート構造物においては、温度応力によるひび割れ発生の危険性があります。
 液体窒素によるコンクリートクーリング工法は、-196℃の液体窒素をプラントのミキサで練混ぜ中、またはアジテーターカー内のフレッシュコンクリートに投入することでフレッシュコンクリートを冷却する工法です。
 初期のコンクリート温度を5℃以上低下することが可能で、温度応力によるひび割れ発生の低減が図られます。
- ※液体窒素によるコンクリートクーリング工法は岩谷産業株式会社との共同開発です。
 
メリット
- 夏期に施工する大規模構造物のコンクリート打設温度を下げることによって、温度応力によひび割れ発生を低減します。
 - 夏期の打設時コンクリート温度上限による打設制限を回避できます。
 

特徴
- -196℃の液体窒素をアジテーターカーのドラムへ直接噴射し、生コンクリート温度を希望温度まで急速冷却します。
 - 外気温にかかわらず打設温度を低くコントロールすることができ、ひび割れの発生防止につながり、暑中のコンクリート打設が可能となります。
 - 液体窒素の気化により発生するガス窒素は不活性ガスであり、コンクリート等の冷却対象物に影響を与えません。
 - 簡易な設備を用いますので、大きな初期投資を要しません。
 - タイマーON/OFF制御により、簡便に液体窒素を噴射することができます。
 

(コンクリート4.5m3当たり)


関連する実績
                - 近畿地整 堺2区臨港道路擁壁等築造工事
 
